軽車両を除く

ちゃんとしない・しっかりしない・きちんとしない

何もしなくていいんだよ

「なにもしなくていいんだよ。」

 Aさんは、交流授業への参加をやめて支援級で「ものづくり」の授業を始めた。

 授業は「ものづくり」だが、Aさんは「絵を描きたい」と思っていた。

 しかし、「何を描こうか」決まらない。ネットから題材をさがしてみるが、自分でかく気になるものが見つからない。描きたいのに描くものが決まらないのだ。

 それはストレスとなり、イライラの表出が始まった。机乱打、ノート破壊、呻き泣きなど。

 1時間の癇癪が鎮静して、ぐったりしているAさんに冒頭の言葉を話した。「何を描きたいの?」「一緒にさがそう」とかは、AさんにとってはNG。

 ぼーっとしているように見えるAさんに目を閉じることをすすめる。次にイヤマフで耳も閉じることをすすめる。

 視覚、聴覚を遮断したAさんは、20分ほど瞑想状態に入った。

 その後、Aさんは「スポンジボブ」を描いて、この授業を終えた。